【はかせあん】
農業体験等、季節のイベントも各種取り揃えてお待ちしています。
若かりし頃、多少世界を旅した経験からも、旅で印象深いのはその地の方々と交わすさり気ない会話であると思っています。
「一期一会」茶道の有名な言葉で「一生に一度限りの出会い」という意味です。それを感じていただくためにも「博世庵」ではそれぞれの体験の初めに、
1.簡単な自己紹介
と、最後には
2.感想
などをお聞かせいただくことにしています。
ただコミニケーションは必ずしも言葉だけで営まれるものではなく、「感じ取るコミニケーション」も存在します。
日本文化を象徴する書道、華道、茶道、香道、そして写経や坐禅も含めたこれらはどれも日本独特の「対話」の一種だと考えています。
丁寧に手作りされた器との「対話」
お花に込められた季節のメッセージの読み取り
自然との交感
自分自身への問いかけ
等々、五感を研ぎ澄まして、無言の「対話」をお楽しみください。
「博世庵」では体験が終わって講師が帰った後も余韻に浸ってゆったりした時間をお過ごしいただけるよう1時間ほど滞在可能としております。
講師陣は、その道何十年と研鑽を積まれて来た方々が揃っています。言葉の不自由さについては翻訳機をご用意致しますが、なかなか通じない言葉の壁を何とか乗り越えようと試行錯誤したり、言葉の先にある「感性の世界」、世界の人々に共通する「大切な価値」を感じ取る特別なコミニケーションをご堪能いただけるものと考えております。
原始の頃から温帯の比較的穏やかな自然に恵まれていた日本列島では、自然神への信仰(アニミズム)を基層として文化が形成されたと考えられています。
そこでは、自然と調和しながら、自然をどう生活の中に取り込んでいくかの工夫が幾重にも織り込まれて来ました。
土と木を使って作られている伝統的日本建築はその典型であり、外の自然を内に取り込む工夫の連続技が展開されています。
そして、「他者としての自然」と調和して内に取り入れるという基本姿勢は、「他者としてのお客様」を内に迎える設えと重なっていくのです。
これらの日本文化を象徴する一つ一つは、それぞれが相互に関連し合っている総合芸術であり、そこに共通するのは「他者との対話」であると考えています。
伝統的日本建築という器の中で営まれ、客人をもてなす設えの数々。そこで言葉は交わされなくとも、客人を尊重する心が細部に宿っています。お客様それぞれの感性でそれを読み取っていただけると幸いです。
文字の美の追求。そこに掛けられた「書」の意味は、今日のお客様を出迎えるメッセージとなっています。
花の美の追求。華道の起源は古代からのアニミズムにあるといわれています。
所作の美、様式美の追求。もてなす主人ともてなされる客との一体感、「心の対話」が目指されます。
香りを「聞く」という研ぎ澄まされた感性を必要とするものです。魂の宿った香木の香りから自然の声を聞き、自然と一体化し、自分自身と向き合うという高度な嗜みです。
「一乗寺」で催行される写経、坐禅といった「禅」の文化は、「他者から自分自身へ」と。お客様を深い精神世界へ誘ってくれることでしょう。
ここにいらした皆様は絶景富士の眺望を目的とした方々かと思いますが、残念ながら富士全景が見える日は、年間の半分程度です。
富士の見えない雨の日であっても、その音を完全には遮断しない伝統的日本建築の中で、雨の音、風の音に耳をすませて、わけいる先の奥深い日本文化に身を委ねてみませんか。
このように日本文化が育まれた背景としての「自然」に触れる体験として三つ峠登山や農業体験、季節ごとの行事へのご参加などHPにてご紹介しております。
富士山観光を
一味違った
閑静な住宅街で、